慢性症状のトリートメントが進むにつれ、クライアントさんが風邪・インフルエンザのような症状を経験されることがあります。
そして、そういう症状をすっきり経過された後、慢性症状にも大きな変化が起きることを何度も経験し、特に発熱されたときはトリートメントの正念場だなって感じています。
調和の前触れとしてのカオス
ルービックキューブって、たとえ1面がきれいに揃っていたとしても、6面すべて揃えるためには、その揃っている面も一旦動かす必要がありますね。
全体がつながって働いているものが整っていくときは、全体的には前よりも一見不安定・ぐちゃぐちゃになる段階を一旦経る必要があるように思います。
風邪やインフルエンザのような急性症状は、まさに全体が一旦不安定になり、それによって細かな調整が行われているときかもしれません。
野口晴哉さんの『風邪の効用』によれば、風邪はそれ自体が治癒的な働きを持っており、風邪をひくことでからだの弾力を取り戻すことができるそうです。
ちょっと調子を崩すことで、大きく崩れなくて済む
下の写真はうちの月桃なんですけど、月桃は寒さに弱いので、3月末くらいまで一旦こんなふうに地上部が枯れちゃってるような状態になるんです。
最近暖かくなってきたので、また元気な葉っぱがちょこっと出てきていますが、6月くらいになると見違えるほど成長した姿を見せてくれます。

外から見たら枯れているように見える間も、いのちは変わらずはたらいているんですよね。
いのちがはたらいているからこそ、地上部が枯れたような状態になって苦手な気候を乗り越えることができる。
急性の不調もちょっとそんな感じで、表面的な部分に症状が出ることで、深い部分が守られていたり回復に向かっていたりするのかもしれませんね。
ちなみに月桃は、株が大きくなるにつれて、寒い時期もそこまで枯れなくなってくるらしいんです。
人間も、健やかさを取り戻していくにつれて調子を崩してもすぐに自力で回復できるようになっていきますが、根っこ・土台がしっかりしてくると、影響を受ける出来事があっても大きくバランスを崩すことが少なくなっていくのかな、なんて思っています。