ホメオパシーとは

ホメオパシーは「似たものが似たものを癒す」という法則に基づいたホリスティックな自然療法です。
この法則自体は古代ギリシャのヒポクラテスの時代から知られていたようですが、約230年前にドイツ人医師、サミュエル・ハーネマンによって体系化されました。

ホメオパシーのレメディは、地図の「現在地」という表示のようなものです。
それが目的地まで運んでくれるわけではなく、いまご自身がどこにいるかをそっと指し示してくれるものです。

いまのご自身と 「現在地」(今、ここ)が同期できさえすれば、ご自身にもともと備わった力で、進むべき方向へと再び歩き出すことができます。
地図

その方に共鳴するレメディを見つけるプロセスを知っていただくことで、どんな症状が大切なのかが見えてきます。

こちらの記事でJayesh先生の症例を交えながら紹介していますので、よろしければご覧ください。

I will not rescue you, for you are not powerless.
I will not fix you, for you are not broken.
I will not heal you, for I see you in your wholeness.
I will walk with you through the darkness as you remember your light.

 

わたしはあなたを救わない
あなたは無力ではないから

 

わたしはあなたを直さない

あなたはこわれていないから

 

わたしはあなたを癒さない
あなたがすでに完全であることを見ているから

 

あなたが自分の光を思い出すまで

わたしは暗闇の中をあなたとともに歩みます

 

(Sheree Bliss Tilsley)

生命の歌声にハモっていく

健康な状態を、生命(いのち)全体が歌っているような状態とイメージしてみてください。
生命のコーラス
普段は全身の細胞たちがひとつになって歌っているのですが、なにかの拍子にどこかの歌声が全体とずれてしまって、一部の声だけが目立ってくることがあります。

そんなとき、生命全体の歌声に耳をすませ
それを一緒に口ずさんでいこうとするのがホメオパシーです。

レメディを使ってハモっていくと、生命全体の歌声が勢いを増します。
そうすると、調子がくるっていたパートもいつもの調子を取り戻し、再び生命全体がひとつになって歌うことができるようになります。

思い出す (re-member)

一部の歌声が全体の歌声とずれている状態っていうのは、ご自身の中の一部分が “今、ここ”ではない時を生きている状態です。
身体・心・スピリット(魂)がそれぞれ別々に動いていて、生命全体として足並みが揃っていません。

健康な状態では、今この瞬間の外界からのどんな働きかけにも自由に応えることができます。
ライオンが追いかけてきたら走って逃げ、夜になって眠たくなったら眠るみたいに、今この瞬間すべきことに向かって生命全体が協働することができます。

一方、全体の足並みが揃っていない状態では、ある部分は“今、ここ”ではないところを生きているので、一生懸命眠ろうとしているのになぜかライオンに追いかけられているときのように落ち着かない気分になって眠れないなど、やりたいことと実際にしていることが同期していない状態を経験します。

「治癒とは、ある意味で、再び認めること(re-cognition)、あるいは思い出して再び体の一部にすること(re-membering)」とイギリスのホメオパス、ジュリアン・カーライオンが書いていますが、レメディは、今ここではない時を生きているご自身の一部を再び全体へと取り戻し、今この瞬間に“我に返る”のを助けます。

参考文献
◆ Rajan Sankaran, The Spirit of Homoeopathy, Homeopathic Medical Publishers
◆ ジュリアン・カーライオン『ホメオパシーの哲学 ―病の声を聴く』 春秋社
◆ 片山洋次郎『身体にきく ―「体癖」を活かす整体法』文藝春秋

料金

レメディ代、2ヶ月以内の急性症状サポートは料金に含まれます。

  • 初回(90−120分)
    ¥ 7,000
  • 2回目以降(30−60分)
    ¥ 5,000