ホメオパシーとは

ホメオパシーとは

悪いものを食べてお腹をこわす
ウイルスに感染して熱が出る. . . など

症状は、生命が受けた影響から回復してすこやかな状態を取り戻すために起きていて、役目を全うしたら自然と収束していきます。
つまり、症状が出ている=からだが受けた影響から回復しようと懸命に働いている最中、といえます。

そうは言っても、症状がひどかったりなかなかおさまらなかったりして、つらいことがありますね。そんなとき、その回復のプロセスとご自身が歩み寄るきっかけを作ってくれるのがホメオパシーのレメディです。

レメディは症状を取り除いたり抑えたりするわけではないので、レメディをとっても、“症状”として外に出すことを通して回復していくことは変わりません。

ですが、ある部分だけが病を引き受けて、そこに症状が集中してしまっていたなら、全体が協働して経過させていけるように助けてくれます。その結果、より速やかに & より穏やかな症状として表現されていくようになると考えられます。

今ここで “我に返る”

今ここで “我に返る”

健康な状態では、身体・心・スピリット(魂)が一丸となって、今この瞬間すべきこと・やりたいことに没頭できます。

ライオンが追いかけてきたら、考える間もなく全速力で走って逃げ、眠たくなったら自然に眠ることができます。
“今、ここ”を生きている状態です。

一方、生命全体として足並みが揃っていない状態では、ご自身の一部が “今、ここ”ではない時を生きています。

すると、がんばって眠ろうとしているのになぜかライオンに追いかけられているときのように落ち着かない気分になって眠れないなど、やりたいことと実際にしていることがちぐはぐな状態を経験します。

「治癒とは、ある意味で、再び認めること(re-cognition)、あるいは思い出して再び体の一部にすること(re-membering)」とイギリスのホメオパス、ジュリアン・カーライオンが書いていますが、レメディは、今ここではない時を生きているご自身の一部を再び全体へと取り戻し、今この瞬間に “我に返る” きっかけとなります。

そういう意味で、その方に合ったレメディは、地図の「現在地」表示やGPSみたいなものかもしれません。
それ自体が目的地へ連れて行ってくれるわけではないし、「こっちに行くといいよ」とルート案内してくれるわけでもありません。
目的地へのルートを決めるのも、実際に歩みを進めるのも100%ご自身のからだですが、認識と実態が一致することで一度仕切り直しのようなことが起こり、あらためてその地点からご自身にとって最善なルートを進んでいけるようになる… そんなイメージです。

元々の現在地や目的地が人それぞれ違うため、レメディを摂った後の経過もお一人ひとりまったく異なります。
ただ、最善のルートを進んでいるからだには共通した方向性が見られます。ご興味がありましたらブログ記事「治癒の方向性」をご覧ください。

参考文献
Rajan Sankaran, The Spirit of Homoeopathy, Homeopathic Medical Publishers
ジュリアン・カーライオン『ホメオパシーの哲学 ―病の声を聴く』 春秋社