ホメオパシーとは

ホメオパシーとは

Key points​

  • 症状がひどくてつらいときや長引いているとき、ホメオパシーが助けになる

  • ご自身が今経験していることに共鳴するレメディをとる
    =からだが現在の状態をあらためて認識するきっかけになる

    からだの認識が更新される
    → 回復のしかたも、より今の状態に合ったものへと変わっていく

  • レメディをとっても、“症状”として外に出すことを通して回復していくことは変わらない。
    しかし
    – より穏やかな症状として
    – よりスムーズに
    経過していくと考えられる

病名や症状にかかわらず、お身体やこころに何らかの不調や不自由さを感じているならホメオパシーが助けになるかもしれません。

というのも、ホメオパシーは「この症状にはこのレメディ」という発想ではないからです。
身体の状態だけでなく、考え方や感じ方なども含めたその人全体を1つのまとまりとして見て、その全体像に最もよく似ているレメディを選びます。

病名や症状はその方のひとつの側面ではあるけれど、その方らしさを形づくるものは症状以外にもたくさんありますね。
カレーが好き、怖い映画が苦手、暑がり、緊張しやすい などなど…

花粉症の人が10人いたとして、「花粉症がある」という点は共通でも、花粉症の症状の出方も、感じ方や物事への反応のしかたも十人十色だと思います。
ホメオパシーではその一人ひとりの違いに注目します。

ご参考:ブログ記事「Jayesh先生のビデオ紹介

症状は、生命が受けた影響から回復してすこやかな状態を取り戻すために起きていて、役目を全うしたら自然と収束していきます。
つまり、症状が出ている=からだが受けた影響から回復しようと懸命に働いている最中、といえます。

そうは言っても、症状がひどかったりなかなかおさまらなかったりしてつらいことがありますね。

そんなとき、その回復プロセスがスムーズに完了するよう、ほんのわずかに加勢するのがホメオパシーのレメディです。

レメディは症状を取り除いたり抑えたりするわけではないので、レメディをとっても、“症状”として外に出すことを通して回復していくことは変わりません。

ですが、特定の部分だけに症状が集中していたなら、からだ全体が協働して経過させていけるように助けてくれます。
その結果、より速やかに & より穏やかな症状として表現されていくと考えられます。

今ここで “我に返る”

今ここで “我に返る”

Key points

  • ご自身の一部が “今、ここ”ではないときを生きていると、過去や未来が今に持ち込まれてくる
    (まっさらな今に過去や未来を重ね合わせ、その過去や未来に基づいて反応する)

  • ご自身に合ったレメディは、“今、ここ”(ご自身の現在地)をからだに知らせるメッセージのようなもの

  • 身体やこころが”現在地”に戻ってくると、あらためてそこからベストなルートを進んでいけるようになる

健康な状態では、身体・心・スピリット(魂)が一つになって、今この瞬間やりたいこと・やるべきことに自然に没頭できます。

ライオンが追いかけてきたら考える間もなく全速力で走って逃げ、眠たくなったら自然に眠ることができます。
“今、ここ”を生きている状態です。

一方、生命全体として足並みが揃っていない状態では、ご自身の一部が “今、ここ”ではないときを生きています。

すると、がんばって眠ろうとしているのになぜかライオンに追いかけられているときのように神経がたかぶって眠れないなど、やりたいことと実際にしていることがちぐはぐな状態を経験します。

それはつらい経験や大変な出来事を生き延びるために、当時のからだが生み出した最善の策だったんだと思います。
最善だったからこそ、今こうして生きていらっしゃるんだと。

ただ、それが過ぎ去った後もずっとその状態が続いていて、今この瞬間を生きる妨げになっているとしたら、からだ全体がもう一度 “今、ここ”に同期できたらいいですよね。

からだが今、実際に起きていること(もうライオンに追いかけられてはおらず、安全なおうちで床についている)に気づくきっかけさえあれば、その状態は自然と解除されるはず。

その方に合ったレメディは、ご自身の“今、ここ”をからだに知らせるメッセージのようなもので、今この瞬間に “我に返る” きっかけとなります。

レメディを地図の「現在地」表示やGPSみたいなものとしてイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

それ自体が目的地へ連れて行ってくれるわけではないし、「こっちに行くといいよ」とルート案内してくれるわけでもありません。

目的地へのルートを決めるのも、実際に歩みを進めるのも100%ご自身のからだですが、認識と実態が一致することで仕切り直しのようなことが起こり、あらためてその地点からご自身にとってベストなルートを進んでいけるようになる…
そんなイメージです。

Rajan Sankaran, The Spirit of Homoeopathy, Homeopathic Medical Publishers
ジュリアン・カーライオン『ホメオパシーの哲学 ―病の声を聴く』 春秋社